2021年11月2日火曜日

新型コロナウイルス感染状況(福岡県):2021.10/31

 新型コロナウイルス感染状況(福岡県):2021.10/31

10月31日までの新型コロナウイルスによる感染状況をUPします。


9月末に見え始めたCOVID-19第5波の減少傾向は、10月に入ると明確になり、月末にはほぼ底を打つまでになりました。10月の感染者数520人は昨年11月に見られた601人以来の数字です。
そこで、必ず来ると云われている第6波の状況を考える際の参考になればと思い、去年の11月と今年の10月の福岡県における感染者数の年齢構成比を比較してみました。

         注)合計には年齢不明の感染者は含まれません

表をみると第3波直前、去年11月の感染者の年齢構成比は明らかに60歳未満から19歳以下までの間に重心があります(参考:均等に分布すると各クラスは12.5%です)。一方、今年10月の感染者の構成比は10歳代と20歳代に重心が移り、加えて30代と40代の構成比がほぼ平均まで下がるなど、去年に比べると分布の様相が一変しているように思えます。今年の年末ごろから第6波が予測されている今、「もしかしてワクチン接種の効果がみられるのか?」という期待もしたくなります。

そこで気になるのが、新型コロナのワクチン接種状況です。福岡県全体と福岡市を次に示しました。

それぞれ福岡県、福岡市の発表値をそのまま転載しています。感染者数の年齢分布が、去年と今年で目に見えて変わり、しかも分布が若い方にシフトしているとなると、どうしてもワクチン接種との関連を付けたくなります。
結果、去年と今年、それぞれひと月ずつのデータですので確実性には欠けますが、これがワクチン効果を示すデータであれば、今後ワクチンの接種が進めば感染はかなり抑制される可能性も現実になるかも知れません。
そうなればホントにいのですが・・・・・

以下は、何時ものようにデータを示します。


何度見ても第5波のすごさが分かります。底を打った今の状態が続くことを祈りつつ、触れ合う回数や距離、マスク等、気の緩みなくこれからも感染防止に怠りなく。



福岡県内で1件/日という日がありました。下の表の中、何処か分かりますか?


棒グラフで見ると福岡市のこのおよそこの1年半は次の図のようになります。


大きな第5波でしたが、福岡県は医療関係の方々のお陰で死亡者が最小限に抑え込まれています。東京都と大阪府もほぼ同じ傾向です。なおここ10日間、福岡県は死亡者を出していません。
比較論的になりますが、福岡県を基準にして東京、大阪をみると以下の通り。


以前も書いた覚えがありますが、累計値でみると新型コロナによる死亡率は、東京都が福岡県より僅かですが低くなってます。しかし第5波に限ってみると東京都が大阪、福岡両府県より死亡率が高くなっており医療崩壊が現実となる可能性も感じられました。

大阪府は図でも分かる通り東京、福岡より死亡率が高くなってます。特に第4波のときはかなり死亡者が多くなり、医療は限界まで追い込まれた様子が見て取れます。しかし5波では一転、感染者の激増にもかかわらず、医療はコントロールされたようで、死者数は15人/日を上回ることがありませんでした。現状では0人/日を散見されるまでになってます。