2020年4月25日土曜日

新型コロナ:緊急事態宣言後 5月4日更新

緊急事態宣言後そろそろ一月が過ぎようとしてます。
国は緊急事態宣言は5月末まで継続しつつ、13の特定都道府県と残り34県とは生活様式に差を持たせる方向で検討しているようです。

宣言の効果は出ている? 出ていない?
効果が見えていそうなデータと、まだ見えないデータをピックアップしました。データは毎日の発症数とそれを用いて計算した傾向線です。発症数を棒グラフ、傾向線は折れ線グラフにして示しています。数字の単位は「人」です。



上の図左上に福岡県を示してますが、ここの図に無いほとんどの都府県が概ね福岡と同じ様な動きをしています。福岡県の下3県は、5月3日現在でもう10日以上発症が確認されていない3県です。
一方右の北海道を筆頭とした4道県は、増加と減少を繰り返し、いまだに高止まり状態です。ただし、この4道県は特異なケースで、ここには示してませんが感染者数が複数回上下する県は他にいくつか見られるものの、いずれも現在は減少傾向となってます。
僅かでも気を抜くといつ上昇に転じるか予断できない状況は、どの都府県も同様で、特定県となっている福岡県も、気を抜くことは出来ません。

以下は参考までにこれまで報道でよく耳にした国を抜粋して日本とともに示しました。
左側:日本、韓国、ドイツ、イタリア  右側:ロシア、アメリカ、カナダ、イギリス
左は、日本(福岡県とはぼ相似形です)、優等生との評価が高い韓国、評論家に評判のいいドイツ、気を緩め始めたイタリアです。右は、収束の気配のない増加途上のロシア、感染者数世界一位のアメリカ、なぜか傾向がアメリカに似ているカナダ、イギリスを並べました。国によってそれぞれに違った特徴がみられるなか、この図ではアメリカ、カナダ、イギリスが、収束までに時間がかかりそうで怖くなります。当然ロシアはまだまだこれからです。
しかし、どの国にあっても、抗生物質や特効薬がない今、状況がどう変わるかは人為的要素次第という事でしょうか。
国境にしても県境にしても、今はどんどん狭くなる一方です。