2021年2月17日水曜日

新型コロナウイルス感染状況(福岡・東京):2021.2/15


 福岡県の2月15日までの新型コロナウイルスによる感染状況を以下に示します。

緊急事態宣言後およそ1ヶ月でクラスターが目立つようになりましたが、感染者数は減少傾向にあります。ウイルスの感染力が強まるといわれるこの時期ですら緊急事態宣言の効果は有意のようです。それだけに経済活動の犠牲も甚大という事でしょう。


発症数の推移をいつものように棒グラフと平面分布図で示しました。
棒グラフの棒がポンポン飛び出しているのがクラスターと思われます。クラスターも大きいと後に尾を引くようですが、小さいと時間的にはほとんど影響がみられません。



以下の図をみると1月の中頃から2月にかけて感染者が減少しており、1月に発出された緊急事態宣言の効果がみられます。感染力が強いと云われている冬場に、宣言の発出でこれだけ素直に減少に転じるとは思いもしませんでした。



福岡県も東京都も先端が丸みを帯びてきました。感染者数増加の加速が弱まっています。



福岡県は緊急事態宣言が出てから、今も下がり続けています。下げ代はまだあります。高止まりしないことを祈るばかりです。



【参考】
単純な図ですが、福岡県と東京都の新規感染者数と死亡者数を、時系列をそろえて重ねてみました。縦の人数を示す目盛りは上段の感染者と下段の死亡者では100対1。同日比較で上と下で棒グラフの高さが同じなら死亡率1%になります。この図をみると当然ですが、死亡者のピークは治療日数が加算されるため、感染者のそれより2~3週間遅れています。両都県の死亡率を、去年の2月から今年の2月15日までの総数で計算すると福岡県が1.4%(感染者数17,490名、死亡者数247名)、東京都は1.0%(感染者数107,959名、死亡者数1,164名)。図をみても福岡県が東京都より死亡率が多そうだと読み取れます。福岡県と東京都の死亡率の差はおそらく地方で進む高齢化のせいでしょう。