今回から東京都のデータは原則外すことにしました。
福岡県における2月28日までの新型コロナウイルスによる感染状況を以下に示します。
緊急事態宣言後およそ2ヶ月が過ぎました。緊急事態宣言は解除されましたが、下表に示すように新規感染者が0(ゼロ)になったわけではありません。気を抜けない日々が今後も続きそうです。
発症数の推移をいつものように棒グラフと平面分布図で示しました。
かなり減少しつつあり第3波収束の様相がみられますが、東区から南区までは高止まりとなっており、宣言解除とはいえGoTo何某といった積極策には不安が残ります。
次の平面図をみると、今回の「波」は、すそ野が4ヶ月程度ある大きな波だったことが分かります。
3波の一応の収束が宣言によるものか、はたまた自然現象によるものかはわかりませんが、国の動きをみると、ワクチンの手当てが何ともおぼつかない様子、まだ自衛の日が続きます。
第3波では医療崩壊の危険性が大きく取り上げられ、現場の悲鳴も数多く報道されました。緊急事態宣言前、福岡県はまだ病床に余裕があると言っていましたが、宣言発出後の福岡県の死亡者数は急に増え始めています。
前回の繰り返しになりますが、福岡県の新規感染者数と死亡者数を、時系列を合わせて示しました。感染者数と死亡者数の縦スケールは50対1。同日比較で上(感染者)と下(死亡者)の棒グラフの高さが同じなら死亡率2%になります。2つの図を比べると、死亡者数は、感染者数のピークから2~3週間遅れて増え始め、感染者のピークから1ヶ月半たった現在もなお高い値が続いています。
この現象は、死亡者数に減少傾向がみられ始めるまで、医療体制には余裕がないことを示すようにも思えます。