2021年3月16日火曜日

新型コロナウイルス感染状況(福岡・東京):2021.3/15

 福岡県における3月15日までの新型コロナウイルスによる感染状況を以下に示します。

緊急事態宣言は解除されましたが、福岡市では3月に入って新規感染者数が10人を超えた日はありません。この表では、福岡市以外はざっくりとした集計ですのでよく分かりませんが、今福岡県の感染者数を押し上げているのは、福岡市や北九州市以外の市町村で、散発的に生じるクラスターが原因となってます。特に郡部に多いのは、これまで殆ど見られなかった地域に突然感染者(クラスター)の発症が見られるもので、まるでモグラたたきの様です。


発症数の推移をいつものように棒グラフと平面分布図で示しました。
第3波の終わりの様相を示しています。

今回から下の図は、掲載日から遡って、月をずらしながらおよそ1年分ずつ示すことにします。今回は去年の4月、第1波の後半から第3波の終息(3月?)までの11.5ヵ月です。長かった第3波の様子が一望できます。


いつもの図です。福岡県も東京都も引き続き先端が丸みを帯びてきてます。増加が止まり棒グラフの先端が時間軸と平行(新規感染者が0人を継続)になることが理想ですが、感染者数が高止まりすると先端はいつまでも上がり続けます。

前回の繰り返しです。新規感染者数と死亡者数を、時系列を揃えて示しました。感染者数と死亡者数の縦スケールは50対1。同日比較で上(感染者)と下(死亡者)の棒グラフの高さが同じなら死亡率2%になります。今回は福岡県のリファレンスとして東京都を加えました。
この2セットの図を1~2か月間眺めてみようと思います。何か分かるかも知れません。
例えば、東京都の現在の感染者数は、去年の9月から10月の高止まりをかなり上回る形で再び高止まり状態となっています。去年の高止まり時の東京都の死亡者数の動きはそれほど目立っていません。そのことが、当時東京都の医療体制のキャパシティが十分だったことを示しているとすれば・・・東京都の現状はどうなんでしょう。
一方、福岡県は、「波」が襲ってくるたびに、それなりに大慌で対応しているような動きが見て取れます。死者数の変動が、医療スタッフの慌ただしさを表しているようで先行きがとても心配になります。