2021年7月2日金曜日

新型コロナウイルス感染状況(福岡県):2021.6/30

 新型コロナウイルス感染状況(福岡県):2021.6/30

勝手ながら、今回からデータ更新は月1回とします。
福岡県内における6月30日までの新型コロナウイルスによる感染状況を以下に示しました。
福岡市を中心にした月毎のデータ(感染初期から現在まで)と日毎のデータ(当年6月)、県域内の行政区ごとのデータ(第4波の峠越えから1ヶ月半)の3つです。

最近の日毎のデータをみると第4波がほぼ終息を迎えています。しかし、感染者数は高止まりの様子。ここにワクチン接種結果がどう係わるか分かりませんが、第5波の心配が尽きたわけではありません。

県内を行政区別にみると、都市部や都市部周辺に新規感染者の発生数が多いこと、加えて終息も遅いことがざっくりと分かります。


福岡市について、第2波から直近までをみると、波の高さは最後の第4波が最も高かったにも関わらず、波の立ち上がりから収束までの期間は、第3波が3か月かかったところを4波はおよそ2ヵ月で終息しました。


同期間を棒グラフで見ると次の図のようになります。
ここには奥から順に2波、3波、4波が示されていますが、第3波のピーク前1月7日に2回目の緊急事態宣言が、第4波もピーク前の4月25日に3回目の緊急事態宣言が発出されました。ちなみに、第2波は宣言がないまま自然終息しています。



福岡県内の新規感染者発生状況は県域全体で減少傾向となり、4波も高止まりの気配はあるものの終息に向かっているようです。同様に死亡者数も感染者数に遅れることおよそ2週間で何とか底を打ち始めました。これまでの経験からすると、いったん底を打つとその状態は2~3ヶ月は続くと予想されますので、うまくいけば8月の中頃まではこの状態が続くかも、といったところです。


しかし、参考までに東京都と大阪府の同じ図を示しましたが、東京都は減少していた新規感染者数が底を打ち切れずに、僅か半月で上昇に転じ第5波となるかも知れない気配がありますし、大阪府もまだまだ死亡者数が底を打ってないところをみると、両者とも予断を許しません。


巷では多少の問題が発生しつつもワクチンの接種が進んでいます。しかし、ワクチンを接種したからといって、COVID-19に感染しないわけではありません。感染しても軽度の可能性が高くなるというだけで、少なくとも他人への感染源にはなってしまいます。従って、すべての皆さんにとってこれからもマスクは必須アイテムです。